
皆さんは、EAAというサプリメントは知っていますか?
EAAは、筋力アップや疲労回復など、筋トレをする人にとっては注目されているサプリメントです。
ただ、様々なサプリメントがある中で、違いや使い分けに悩むことはありませんか?
今回は、
・EAAはどのようなものか?
・プロテインとの違いは何か?
・どう使い分けたらよいか?
を解説させていただきます。
プロテインとEAAの違いは何?答えは役割と吸収率。
EAAとは、Essential Amino Acid(エッセンシャル アミノ アシッド)の略称で日本語で言うと必須アミノ酸を指す単語のことです。
頭文字をとってEAAと呼びます。
必須アミノ酸とは、人間の体内で合成することのできない9種のアミノ酸のことです。
つまり、食品やサプリなどから摂取し補う必要があるものなんですね。
タンパク質が分解され生成された物質がアミノ酸であり、アミノ酸は運動などのエネルギー源になるはたらきを持っています。
中には
・筋タンパク質を作りやすくなる(合成促進)
・分解されにくくなる(分解予防)
・疲労の軽減
などの働きを持つアミノ酸もあるため、筋力トレーニングや長時間の運動をする人から重要視されている物質です。
一言で言うと、体では作れない、筋トレに効果の高いアミノ酸です。
ただ、これだけでは
「まあ体で作れないから大切なんだな」
と言う程の説明になってしまいますので、補足としてタンパク質の構造についてご説明します。
アミノ酸、タンパク質について知ろう
たんぱく質と言うとどのようなイメージでしょうか?
お肉や牛乳から摂取できる、というようなイメージが多いかもしれません。
たんぱく質がどのような構造かというと、20種類のアミノ酸から構成されているんですね。
・先ほど出てきた9種類の体内で合成できない必須アミノ酸
・11種類の体内で合成できる非必須アミノ酸
これらで構成されています。
そして、たんぱく質はアミノ酸に一度分解されて、吸収されます。
その後に、体に必要なたんぱく質に再合成されるんですね。
ちょっとややこしくなってきましたが、
たんぱく質→分解されてアミノ酸に変わる→体に吸収される→たんぱく質に再合成される
という流れです。
つまり、一言で言うとアミノ酸はタンパク質の原料なのです。
EAAのメリットはどのようなものか?
運動を行うと、刺激を受けた筋肉がタンパク質の合成を始めます。
この運動効果で筋肉を付けたいと考えている場合、体内に筋肉を作る物質がないと効率的に効果を出すことができません。
材料がなければ、料理は作れませんよね?
この筋肉を作る物質・材料としてはたらいてくれるのが必須アミノ酸(EAA)です。
ただ運動をするのではなく、EAAを摂取した状態で運動をすることでより効果的なトレーニングにすることが可能となるのです。
例えば、体をシェフに置き換えると、
材料がある(必須アミノ酸がある)→料理が作れる(タンパク質に変えられる)→料理が完成する(筋肉に変わる)
というようなイメージです。
素晴らしい材料があっても、料理を作るときになければ意味がないですよね。ですので、作るタイミングに意図的に摂取するためにサプリメントがあるという事です。
プロテインとEAAの違いは何か?
筋力トレーニングで重宝されるという点でプロテインとEAAはよく比較が行われる存在です。
この二つの違いについて、プロテインはタンパク質そのものであること、そしてEAAはタンパク質から生成される必須アミノ酸であるという点を押さえておきましょう。
プロテインは吸収されるために一度体内で消化する必要がありますが、EAAはその必要がなく、摂取してすぐに吸収されるメリットを持っています。
もちろんプロテインからもEAAの効果を得ることはできますが、EAAの効果だけを求めている・すぐに吸収されてほしいという場合はプロテインではなくEAAのみを取り扱ったサプリなどを使用するといいでしょう。
・一度体内で消化する必要がある。
・摂取してすぐ吸収される。
プロテインとEAAはどう使い分ければいいか?
プロテインとEAAの一番の違いは吸収にかかる時間にあります。
プロテインはEAAの持つ効果以外にもたくさんのメリットを持っているのが魅力ですが、吸収に時間がかかってしまうのが難点です。
運動直後、筋損傷の低減効果や筋肥大効果を狙いたいという場合はすぐに吸収されるEAAを摂取する、というように使い分けるのが理想的でしょう。
まとめ
EAAの仕組み、効果、また、プロテインとの違いなどお分かりいただけたでしょうか?
プロテインは性質上EAAの効果も期待できますが、吸収に時間がかかるデメリットがあります。
この点を考慮し、タイミングや目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
それでは良い筋トレライフを!